(4) 長さ
問1
極方程式 r = 1 + cos θ の曲線の長さを求める問題。
パラメータ表示された曲線の長さは
√( (dxdθ)2 +
(dydθ)2
)
の積分で求める。極方程式の場合は x = r cosθ、y = r sin θ で、r や
drdθ の消去に
極方程式を利用する。この問題の積分計算は簡単である。この問題を通して、
一連の計算手順に慣れておくこと。
問2
極方程式 r = θ の曲線の長さを求める問題。
曲線の長さを計算する積分で、(1) を使う設定になっている。
√(1+x2) の積分と、
1√(1+x2)
の積分は有名な積分で、この解法をとおして 部分積分と (1) の結果を利用する
計算手順を覚えておくと役立つかもしれない。
問3
(2cosθ – cos 2θ, 2sin θ – sin 2θ) の長さLと、長さL/nのθn に関する極限を求める問題。
(1) は、パラメータ表示された曲線の長さを、手順にのっとり計算するだけである。
難しくない。
(2)は、sin xx
(x → 0) の極限を、どううまく利用できるかが問われている。
この応用は頻繁に出てくるので、一捻りある使い方ができないといけない。