(2) 部分積分
∫
√3
1
1x2
log√(1+x2)dx の積分の問題。
まずは log の中のルートを外に出す。次に log を部分積分で消すことを念頭に、
log (一次式)にするため、t = x2 で置換積分する。そのあと、
部分積分で被積分関数から log を消すと、√t を含む t の分数式が出てくる。
ここでルートを消すため x = √t (即ち、t = x2) で置換積分を行うと
∫
1x2+1 dx
が出てくる。これは x = tan θ の置換積分で計算する定番の積分である。log があれば
部分積分で消すことを積分計算の発想の一つの軸にするとよい。
y = (exα –1) log xx
と x軸で囲まれる面積の問題。
まずは y = (exα –1) log xx の概形、とくに x → 0+、x → +∞ を調べる。どこで y ≧ 0 かだけわかればよい。
∫
e1α
1
(exα –1) log xxdx の積分計算の問題になる。
被積分関数を exα+1 log x
と
log xx
に分ける。
∫
exα+1 log x dx
は、log x を被積分関数から消す部分積分を行えばよい。
∫
log xx dx
は、(12(log x)2)'
= log xx
より、すぐ計算できる。これらの積分計算の手続きは覚えておいた方がよい。
lim ∫
nπ
0
e–x |sin nx| dx の問題。
まずは、場合分けで絶対値を外す。 "eαx × 三角関数" の
積分は、部分積分を2回行い、三角関数を2回微分してもとに戻すのが基本である。
この問題もその方針で積分が計算できる。極限では、ex の微分に関係するものが
出てくる。この問題でその対処法を学んでほしい。