(3) 接線
問1
y = px + q と y = log x が共有点を持たない p、q の条件を求める問題。
y = log x のグラフを描いて、y = px + q の直線を動かして状況を見てみる。
直線が接する場合がカギになることは、直ぐにわかるはずである。
もう一つ、p、qを同時に動かすのでなく、どちらかを固定して、
他方を動かした方がわかりやすいはずである。この方針で考えれば
簡単に解ける問題である。
問2
y = cos x と y = 1 – x21 + x2 の交点に関する問題。
(1) において、分数式の方は、変形すれば単調減少で −1に収束 (x → ∞) することはすぐわかる。これより cos のグラフと交わることもすぐわかる。共有点の x 座標をtとおくと、
cos t はもちろん、sin t も tの分数式で表され、この事実を使うと接線が (0, 1) を
通ることは簡単に示せる。実は、cos θ, sin θ がここで示した分数式をつかった
パラメータ表示ができることは有名な事実で、この問題もそれを利用している。
この事実は、覚えておいて損はない。
(2) において、(1) で導いた接線に関する著しい性質を使うはずである。即ち、
2kπ ≦ x ≦ (2k + 1)π で、(0,1) を通る y = cos x の接線がただ一つであることを
示せばよい。これは"通る"条件を方程式で表し、方程式の左辺の関数の増減を
微分で調べればよい。