(6) 組合せ
問1
(pn)!がpの何乗で割り切れるかの問題。
n乗と、階乗が組み合わさって複雑である。
こういうときはやはり、小さなp、小さなnで
状況を調べることが大切である。
落ち着いてpの出現パターンを調べる。
状況さえわかってしまえば、簡単な問題である。
自然数aが与えられたとき、a! が丁度pの何乗で割り切れる
かは、整数問題で非常に基本的な問題でり、
その結果はいろいろな定理の証明の
細かな部分でよく利用される。
この問題に対して、ガウス記号を
使った公式が得られており、その結果と証明 (考え方はこの解法と同じ) を
前テーマの「(4) 素数ベキの処理 [基本α]」の解説で述べた。
この問題にまつわる問題が出題される可能性は
十分あるので、「解説」を読んで、結果と導き方を
理解してほしい。
○練習問題:(73)! は丁度7の何乗で割れるか?
○練習問題:(143)! は丁度7の何乗で割れるか?
○練習問題:(83)! は丁度7の何乗で割れるか?
問2
pqCr の公約数の問題。
この問題も、小さな p, q で状況を調べれば
すぐに解法の糸口がみえ、
5分から10分で解ける非常に簡単な問題である。
「pn–k (1≦ k < p) はpで割れない」という簡単だが大切な事実より、
pqCp (p, qは素数) がpで割り切れないという結果が導かれる。
この結果は、pCr (pは素数) がpで割り切れるという
結果とならんで、利用価値の高い結果である。
○基本事項の確認:
3・2C3
= (3・2)・(3・2–1)・(3・2–2) 3・2・1 は3で割れない。